洲本5人刺殺初公判 証人尋問の一問一答

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2015年3月に兵庫県洲本市で男女5人が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた平野達彦被告(42)の裁判員裁判の初公判が8日、神戸地裁で開かれた。証人尋問で、事件直後に現場にかけつけた兵庫県警洲本署刑事課の警察官が「被告は不気味なくらい落ち着いていた」と話した。検察官との主なやりとりは次の通り。

-事件を把握した端緒は。

「刑事課員として当直勤務中で、午前7時13分ごろ、洲本署に直接通報を受けて現場に向かいました。後から(亡くなった平野浩之さんの妻)方子(まさこ)さんからだったと分かりました」

-電話を受けたのはあなた?

「はい」

-通報の内容は。

「かなり慌てた様子で『近所の平野が家に入ってきた。助けてください。早く来てください』と」

-どう対応しました?

「何も言えず、その後、通話状態のまま会話が途切れました」

-現場の状況は。

「現場に着いたら騒然とした状態で、母屋と離れの間で高齢女性が倒れていました。後に(浩之さんの母)静子さんと分かりました」

「母屋のリビングでは、方子さんの遺体を発見しました」

-どのように見受けられたか。

「(2人とも)すでに亡くなられているように見受けられました」

-その後は。

「他の署員の誘導で、浩之さんが亡くなられているのを見つけました。母屋の北側のあぜ道でした」

-その後は。

「署員6人で被告の身柄の確保に向かいました」

-被告の家へ?

「はい」

-どうして家へ向かったんですか?

「かねてより、近所のトラブルメーカーとして把握していたので、(平野被告が)容疑者の可能性が高いと判断しました。(被告の)父親によると、離れにいるということで、開けてもらい、確保しました」

-どういうやりとりをしたのか。

「私が『達彦さーん』と声をかけると、奥から出てきた。『この付近で事件が発生した』『やったんか』と聞くと、『報復したんや』『詳しいことは言えんから弁護士呼んでくれ』と。身体確認をしたところ、右頬と左右のブーツに血痕を確認したので、現行犯逮捕を指示しました」

-平野被告は奥から出てくる時もブーツを履いていた?

「私の記憶では履いたまま出てきました」

-方子さんからの通報の時、「助けてほしい」以外に聞こえた言葉などは。

「会話の最後にガガガガという音がして、多分受話器を落とす音だと思うのですが、その直後に悲鳴を聞いています」

弁護人との主なやりとりは次の通り。

-通報で「近所の平野」と言われ、あなたはそれが誰を指しているのか分かったのか。

「はい。トラブルメーカーとして名前が挙がっていたので」

-あなたも直接相談を受けた。

「はい」

-具体的には。

「無断で写真を撮影された可能性があるので確認してほしいと。ただ、その内容だと刑罰や罰条には抵触しないと説明して、納得してもらえたと思っています」

-事実確認はした?

「していません」

-他には?

「過去にも、(相談のあった)同じ家族が写真を撮られ、中傷されたという名誉毀損(きそん)事件があります」

 

 

 

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